男子50キロ競歩 メダル候補の山崎失格…世界陸上
◆第12回世界陸上選手権第7日(21日、ベルリン・市街特設周回コース) 男子50キロ競歩で北京五輪7位の山崎勇喜(25)=長谷川体育施設=が、3度の歩型違反を取られて失格した。今季世界ランク2位でメダルが期待され、序盤からレースを引っ張ったが、前回大阪大会の係員の誤誘導による棄権に続き、涙。山崎の失格で日本勢は1995年イエーテボリ大会以来の「メダル0」の危機に陥った。谷井孝行(26)=佐川急便=も失格。森岡紘一朗(24)=富士通=は18位。
http://news.livedoor.com/article/detail/4309883/
25キロの折り返し地点。先頭集団で粘っていた山崎に非情宣告が待っていた。直前に3度目の歩型違反があり、失格処分。ぼう然とコースを離れるしかなかった。「注意を受けて気をつけていました。慎重にはしていたつもりでしたが…すいません」と肩を落とした。
「メダルを取るためには前にいたかった。目立ちすぎたのが失敗だった」。小雨の中、スタートから先頭に立ったことがあだになった。両足が同時に地面から離れる違反と、ひざがしっかり伸びない違反による警告の1回目を9キロ付近で受けた。その後は慎重な歩きを意識したが、大学1年だった02年アジア大会以来の失格となった。
93年シュツットガルト大会女子マラソン優勝の浅利純子ら多くの名ランナーを育てた鈴木従道監督のもと、多い日で一日60キロ近く歩くなどスパルタ指導に耐えてきた。4月の日本選手権で記録した3時間40分12秒は今季の世界2番目のタイム。日本競歩界初のメダルも期待されていた。
不運がつきまとう。前回の大阪大会は、8位入賞を争っていた残り2キロで係員の誤誘導により途中棄権扱い。昨年の北京五輪では、レース中の腹痛と闘いながら7位入賞。状態が良ければ、もっと上位もうかがえた。
レースは北京五輪金、銅メダルの選手も棄権する波乱。鈴木監督は「練習では北京より2分から8分タイムが良かった。レベルが高くなかったのに」と唇をかんだ。
ここまで日本勢のメダルは0。95年イエーテボリ大会以来の屈辱の可能性も出てきた。男女マラソンや400メートルリレーなど日本選手の出場はあるが、“勝負”レースで勝ちきれない弱さをどう克服していくか。今後の大きな課題となりそうだ。
◆山崎の大阪大会 男子50キロ競歩で日本史上初の8位入賞争いを繰り広げていた山崎は、48キロ手前で周回数を勘違いした誘導係員に指示され競技場へ。1周少ないままゴールし、途中棄権扱いとなった。ゴール後、担架で運ばれた医務室で結果を告げられ「ふらふらで(周回数が)分からなかった」と悔しがった。
◆山崎 勇喜(やまざき・ゆうき)1984年1月16日、富山市生まれ。25歳。富山商から陸上長距離を始める。1年夏に競歩に転向。順大3年時の04年から50キロに挑戦し、同年の日本選手権優勝。アテネ五輪は20キロが途中棄権、50キロは16位。北京五輪は50キロでは日本勢初の7位入賞。今年4月の日本選手権で3時間40分12秒の日本記録を樹立。177センチ、65キロ。
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