ハイキング/トレッキング(知識と準備編)
山の写真集や登山雑誌などでは素晴らしい大自然の景色がいくつも紹介されていて、それを目にしたら誰もが「こんな場所を歩いてみたい!」と思わせる魅力に溢れています。しかし、いくら美しい場所だからと言っても初心者がいきなり難易度の高い山に登ることはできませんね。
そこで今回は、初心者からの山歩きレベルアップ方法と山選びのポイントをご紹介します。
http://www.walking-style.com/academy/study/014/yama_levelup.php
まずは長距離を歩くことや歩きやすい低山歩きに慣れてから、徐々に高い山に挑戦していくのが適切で安全なレベルアップ方法です。
●STEP1:街歩きで10km以上の長距離ウォーキングに挑戦してみる
山を歩いたことがない、全くの初心者からのレベルアップ手順としては、まずは街歩きで長距離を歩いてみることからお勧めします。デイパックと水筒、お弁当などを用意して、スニーカーやウォーキングシューズなど身軽な装備で街中にある遊歩道やサイクリングコース、自然散策路などを歩いてみましょう。長距離を歩いてみて、極度の疲労感や腰やヒザなどに痛みがなければ、次のステップとして里山歩きや低山ハイキングに挑戦です。
●STEP2:低山や里山など、日帰りで往復できるような高低差の少ない山で何度か歩いてみる
街歩きからステップアップしたら、次は里山や低山でのウォーキング。できれば、山登りの経験のある同行者がいると安心ですが、初心者や初めて歩く山を単独でウォーキングする場合には、休日や登山シーズンなど他の登山者が多い日を選んで歩くと良いでしょう。すでに里山や低山でのウォーキングは2、3回ほど経験しているという場合にも、いきなり次のステップに挑戦するのではなく、あと数回は高低差のない山を歩いて、自然の中を歩く感覚をしっかり身につけましょう。山の装備もこの段階で少しずつ充実させていきましょう。
●STEP3:里山や低山のウォーキングに慣れてきたら、少しずつ高低差や歩行距離のある山へと挑戦していく
山歩きの感覚が身についてきて、登山用の装備も揃ってきたら、里山や低山から少しずつ高低差のある山へとレベルアップしていきます。この時も、ベテランの同行者がいると安心です。同行者の有無に関わらず、初めて歩く山はガイドブックや地図などで高低差・歩行距離・危険箇所(クサリ場や河川など)の有無を慎重に下調べし、無理のない登山計画を立てることが大切です。
どの山を歩こうかと迷う時、参考になるのがガイドブックや山岳雑誌です。ここでチェックすべきは、写真による景色の美しさではなく、“山の難易度”です。山の難易度を知る、基本的なポイントは3つ。ガイドブックやインターネットなどの情報を活用して、興味を持った山の特徴をしっかり調べ、自分のレベルに合っているかどうかを確認してください。
<山の難易度はここをチェック!>
1. 標高差と歩行距離
山の高さは「標高○○m」というように表示されています。標高が高ければ、その分難易度もアップします。しかし、もうひとつチェックしたいのが、登山口から山頂までの“標高差”です。例えば、標高が3,000m近くある山だとしても途中までバスやロープウエイなどが通っていて、登山口までのアクセスが楽な山であれば、登山口から山頂までの標高差が少なくなるため、初心者でも歩きやすい場合があります。逆に標高は1,000m以下と低い山であっても、山の麓に登山口がある場合には標高差は1,000mとなり、歩行距離も長くなるので体力が必要です。
2. コース内の危険箇所の有無
ガイドブックや登山地図を見ると「クサリ場、ヤセ尾根、ハシゴ、河川」などの表記があります。こうした場所を歩くには、知識と経験が必要です。特に大雨や夕立の後に急激に増水する河川などが近くにある場合には、土砂崩れなどの危険もあり、その土地の特性をよく知っている人と歩くようにしましょう。ベテランの同行者がおらず、初心者だけで歩く場合には、これら危険箇所のあるコースは選ばない方が無難です。
3. 季節による変動
日本には四季があり、季節によって同じ山でも難易度が変わります。山によっては入山期間が決められていたり、バスやロープウエイの運行が冬季は休止されていたりします。基本的に山のベストシーズン(初心者でも歩きやすい季節)は夏。初めての山であれば、夏に歩くことをお勧めします。
また、春や秋に歩く場合に注意したいのは、山の麓と山頂の温度差です。一般的に“標高が100m上がると、気温は0.6度下がる”と言われており、麓ではポカポカの春の陽気だったのに、ロープウエイなどで山頂に出てみたら一面の銀世界という状況も十分に考えられます。もちろん、この場合は冬山歩きの装備が必要ですし、夏山と比べたら難易度は高まります。山の上と下界では季節が違うということを忘れないようにしましょう。
同じ山でもコース選びや歩く季節によって、歩きやすさが違ってきます。憧れの山があれば、難易度が低く歩きやすいコースと季節を選んで、そこから始めてみると良いでしょう。
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